2026.6.26時点のデータで作成しています
管制塔通信
TOWER LOG / 第2号
2026.6.26
相場天気:濃霧
管制塔
みんなの翼
宿舎
蒸溜所
書庫
日経平均
-2.65%
69,361
TOPIX
-2.02%
3,963
NYダウ
+0.69%
51,921(6/25)
ドル円
+0.20%
161.68
VIX
+21.6%
19.96

AIアナリストの今週の振り返り

週を通じて日経平均は前週末比−2.65%(71,250→69,361円)と反落しました。ただし週間の数字が示す以上に、内側は激しい動きでした。月曜に72,353円の最高値をつけた後、火曜に−2,566円(−3.55%)と記録的な急落。木曜は米AI半導体大手の好決算(HBM需要が2026年を通じて旺盛と確認)を受けて+3,191円(+4.61%)と急反発しましたが、金曜に再び−3,005円と大幅安となり、週間の損失を埋め切れませんでした。VIXは先週末の16.41から19.96へ+21.6%上昇。表面上は「20以下」を維持したが、これだけ急激に動くこと自体が、市場のリスク許容度の低下を映している可能性があります。先週のFOMCでウォーシュFRB議長が予想を上回るタカ派姿勢を示したことへの警戒が、今週も尾を引いています。
相場の構造的な偏りは今週も続いています。週序盤の月曜は、政府による官民10兆円超の投資方針報道を受け、戦略17分野からとくにフィジカルAI関連が急騰する場面がありました。政策が物色テーマに直結する回路が、今週も確認されています。いずれにせよ、上げも下げも、同じ大型AI半導体銘柄が主導しています。週間でセクターを見ると、先週首位だった電気機器(−2.20%)・精密機器(−6.03%)が下位に転落し、電力(+3.70%)・食品(+3.79%)などのディフェンシブ・内需系が浮上しました。指数の振れ幅と市場全体の体感温度のギャップが広がっています。
上値を抑えうる不確実性として、今号も3点を観点に置きます。①今週可視化された信用買いの解消売り圧力。高値圏で積み上がった信用残が需給の天井として残存する可能性があります。②6月に史上最大規模のIPOを果たしたSpaceX(SPCX)のロックアップ解除が7〜8月に集中しています。上場直後から空売り残が急増しており、解除タイミングでのAI半導体セクター全体への波及を注視しています。③前号からの継続:一握りの大型株への依存構造。日経が動いた、は事実。しかし何が動かしたのかを見なければ、針路を誤ります。

出典:日経新聞・マイクロン決算発表資料(6/25)・騰落レシオ(6/26)

今週の動き ― 何が、なぜ上がったか

  • キオクシア(285A)が今週も売買代金首位。木曜に急騰した後、金曜は−11.24%(売買代金4.17兆円)と大幅反落。上げも下げも相場の顔はキオクシアだった週。
  • ソフトバンクグループ(9984)は6/24の株主総会で孫社長が自らを「黄金のガチョウ」に例え注目を集めた。6/25の急騰で一時7,000円台を回復したが、金曜に−12.53%と急落。前週末比−12.5%(7,111→6,226円)で236会の点灯も消灯。
  • メガバンク逆行高。AI半導体が急落した局面で三菱UFJ・三井住友・みずほが単独で底堅く推移。ローテーションの受け皿として機能した。
236会・点灯サイン (5月のレース W10・6/26時点)
  • RVMD(まろ機) ●●●+点滅 = フィーバー
  • 日本マイクロニクス(6871) ●●● A・B・C点灯
  • まぐまぐ(4059) ●● A・B点灯
  • 日本山村硝子(5210) ●● A・B点灯
  • 多摩川(6838) A点灯のみ
  • ソフトバンク(9984)・他7機 ─ 消灯

出典:236会レースデータ(W10・6/26)

週刊モメンタムウォッチ

市場全体・定点観測(6/26。先週比は6/19との順位差)
🙈 セクター(業種別 前週比)
  1. その他製造(+4.03%)↑NEW
  2. 食品(+3.79%)↑NEW
  3. 電力(+3.70%)↑NEW

先週首位の電気機器→今週−2.2%、精密機器→−6.0%に転落

🙉 値上がり率
  1. LiNKX(584A)↑NEW
  2. セレス(3696)↑NEW
  3. 伊勢化学(4107)↑NEW

先週1位サクシード→今週6位に後退

🙊 売買代金
  1. キオクシア(285A)→1位
  2. SBG(9984)→2位
  3. フジクラ(5803)↑NEW

先週3位の村田製は圏外へ。3銘柄とも下落しての高代金

蒸溜所

世界の最前線を、雑味を飛ばして一滴に。
新たな樽を仕込み中です。次号、初留に向けて。

AI実験企画 ― タラレバ検証 第2回

前号は「どこで降りるべきだったか」を問いました。入口を4月27日に固定し、出口だけ3パターンで比較しました。今号はその裏側、入口を検証します。

お題:多摩川(6838)。防衛・次世代通信のテーマ株として、このレース中に点灯・消灯・再点火・フィーバーと波乱の経緯をたどった銘柄です。同じ銘柄でも、どのタイミングで乗り込むかで結果は変わったはず。3つの入口で検証します。

  • 最速エントリー:フィーバー初日(4/27)1,791円でIN → 6/26時点1,941円 +8.4%
  • ABC確認エントリー:フィーバーが落ち着いたW2(5/1)1,649円でIN → 同 +17.7%
  • 再点火待ちエントリー:消灯を見届け、再点火を確認したW9(6/19)2,048円でIN → 同 −5.2%

最も早く入った人より、一呼吸置いてABCを確認した人の方が結果が良かった。再点火を待った人は現時点でマイナスです。「乗り遅れた」と感じてフィーバー後に飛び乗ることの難しさを示しています。なお期間中最高値は6/5前後の2,496円。消灯で降りて再点火で入れ直すという選択肢が、4つ目の入口として検証の余地を残しています。……タラレバです。

出典:236会レースデータ(4/27〜6/26)